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やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人
ケント・ギルバート著 PHP研究所

読み終わってやっぱり思ったのだが、この本の題名、もう少し何か捻れなかったのか。
煽りを入れるにしてもベタな感じがして、そこだけが非常に残念だった。

本文の内容は文句なく良かった。全面的に同意できるかどうかは別に、しっかりしたエビデンスを元に(本の題名やネットの情報の出処などを示しながら)解説されていく展開は読んで非常に勉強になった。

ただ、一つ、腹立たしいのがこれはアメリカ人の著者によって書かれているということ。最近の仕事で大使館関係者と面談をさせて貰う機会が多くなっているのだが、殆どの大使館で、日本人はもっと頑張るべきだと言われる。この本も同様で、読んだ僕はいつものように反省をしてもっと頑張ることを誓わされる。
済みません、勉強不足でした。教養の一言では片付けられないけれど、知らないことが多すぎる。
まさに読み進めていく中で腹がたったのは、様々な事実を知らなかった自分。これまで真面目に知ろうとすらしていなかった。
アメリカには本当に巧いことやられたと思った。大東亜戦争はやはり負けたのだ。
でも、自分に嫌な思いをさせた連中への一番の復讐は、その時の自分よりもっと幸せになって、そういう連中に自分の姿を見せつけることだ。だから、日本はもっと良い国にならなくてはいけない。
僕自身も大東亜戦争前後、もっというと明治維新前後からの近現代史をもっと真面目に学ぼうと思った。ムスメにもちゃんと伝えたいしね。

いくつか気になったこと
(多くの日本人は)いつも「新しいことを始めるリスク」だけを考えて、やるべきことを躊躇するばかりで、それとは別に「新しいことを始めない不作為のリスク」を計算したうえで、両者を比較衡量して決定するという習慣がない
これは、今たくさんの仕事をご一緒させてもらってる先輩の指摘と見事に合致する。リスクを回避しているつもりで機会を損失し、結局収益を減らしているという事実をないがしろにする人達。
新しく始める事業の責任とそれをしなかった際に生じる機会損失の責任はイコールで誰かが取るべきだと僕は思う。
(A級戦犯の議論に対して)そもそも死んだ人を追悼するという行為は、それだけで間違いなく宗教的な行為。つまり「無宗教」などではありえない
これは日本の宗教の特殊性が外からは中々理解できないのだなと思われた。
日本人は本当に無意識に敬虔な宗教家だ。ほとんどの「無宗教」な多くの日本人が「神社」に初詣に行き、景色の綺麗な「お寺」を見に行って本堂で手を合わせたり、「クリスマス」を祝ったり、結婚式を「教会」で上げたりする。
こんなに多様性を持ちつつ信心深い国民はあまり例がないのではないか。
民間防衛―あらゆる危険から身をまもる 」買うこと
その中に書かれている武力を使わない戦争について紹介があった。
第1段階:工作員を政府中枢に送り込む
第2段階:宣伝工作。メディアを掌握し、大衆の意識を操作する
第3段階:教育現場に入り込み、国民の「国家意識」を破壊する
第4段階:抵抗意思を徐々に破壊し、「平和」や「人類愛」をプロバガンダに利用する
第5段階:テレビなどの宣伝メディアを利用し「自分で考える力」を国民から奪ってゆく
最終段階:ターゲット国の民衆が無抵抗で腑抜けになったとき大量植民で国を乗っ取る
これ、僕の実感値として、日本は既に第5段階じゃないかと思った(ESD本当に大切)。
「国連=中立」は日本人の勝手な思い込み
英語の"United Nations"を当たり前に翻訳したら「連合国」
確かに。つまり、日本もドイツも連中からしたら敵国なんだよね。何だかなぁ。
結局、国際社会というものの現実など、その時点での利益次第でどうにでもなるもの
当たり前だけど、自分達の国益を再優先しない国はない。そして、それは最優先の課題であるべきだと思う。同盟国同士でも、究極に対立したら自分たちの国益を優先するだろう。今の日本は他国に精神依存しすぎている。出来る限り早くその状態を是正して、国際社会で自立する気持ちをまずは持つべきだと思った。
とにかく、まずは知ることと、知ったことを誰かに伝えることか。
そういう意味で、今回一番刺さったのは、この一文。
これだけ自由で情報の溢れる国に住みながら、単純かつ明白な事実でさえ自分の目で確かめようとせず、ただ学校で習ったことや、左派の政党やメディアが言うことだけを信じつづけるのは「あまりにも不勉強」であるし、それ以外の意見を頭から拒絶するという態度は「怠け者]以外の何物でもありません。
騙されたとか、教えてもらわなかったではなく、知ろうとしなかったのだ。
そして、自分が気付いたことや考えたことを発信していくように心がけたい。発信しないということは何もしていないのとほぼ等しい。

-memo-
  • 教育公務員特例法第18条、国家公務員法第102条調べて、日教組のサイト見ること
  • 日の丸の起源はいつか、君が代の起源はいつなのか調べておく
  • 東郷茂徳調べること
  • 松井石根調べること
  • 国連憲章の敵国条項調べる
  • 「原発・正力・CIA」有馬 哲夫著読む
  • 日米安保条約第5条調べる

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