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この間、テレビで戦争に関する番組を見た。
子供の頃、コソボ紛争で全身に重度のやけどを負った女性が今、椎茸の栽培を通じてアルバニア系民族とセルビア系民族との橋渡しを担っている(うろ覚え)というような話だったのだけど、彼女へのインタビューの際に出てきた言葉がこれ。
忘れないけど許す
凄い一言だなと思ったら、トーマス・サズという精神科医の言葉にも同様のものがあって(The stupid neither forgive nor forget the naive forgive and forget and the wise forgive but do not forget. )、ちょっと考えさせられた。
日本の場合は、水に流す、がそれに当たると思うけど、この言葉のニュアンスには、許すし忘れる的なイメージが強い。川の流れは絶えずして、だからね。相手がどうあれ、自らは水に流して忘れてしまう、という姿勢はいけないと思った。
一番良くなさそうなのは、水に流さなければいけないようなことをしてしまった、或いはそうなってしまったことを忘れてしまうと、きっとまた繰り返すから。
失敗の積み上げが大切なのは、失敗に学び、新たな挑戦を続けていることが前提で、ただ失敗を繰り返しているだけというのは、時間の無駄になってしまう。まして、自分だけで犯した失敗ではなく、相手も有っての失敗、国家間で起こった失敗は尚更だ。
愚者にまで成り下がっていないことは幸いだけど、外交の常識を知らないナイーブちゃんでは困るよね。そしてそれは、国としてどうかというより、一人一人がどう国としての姿勢を作るかだと思ったんだよね。
平和ボケということだけでなく、考え方の違いから学ばないとな、と思った次第。

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