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メメント・モリ
人は必ず死ぬって話。とても良かった。見たタイミングも良かったのかもしれない。ちょっと探したら賛否が分かれた映画だったのね。でも、僕は良かったと思ったよ。死について考える授業を作るとしたら必ずこれを見てどう思ったかを話す時間を入れたいくらい。きっかけになるこういう話ってとても大事だと思うよ。
あと、全体的にチェロの挟み込まれるタイミングが良かった。チェロって良いなぁと思ったよ。チェロの曲って…あ、脱線しそうになった。
映画の中で特に良かったのは三ヶ所。
「夫婦ってのはいずれ死に別れるんだが、先に死なれると辛い」で始めた話の後に、ふぐの白子を食べながら「うまいんだよなぁ。困ったことに」というところまでの一連の流れのとこ。植物以外の生き物は他の生き物の命を奪って生きているっていうことと、食べることはどういうことかっていうことがこんなにわかりやすく表現されているのは見事だと思った。いいなぁ。こういうの。
それと、分かりやすい演出なのかとは思うけど、納棺師のお仕事の作法というか、様式美のようなところが良かった。作法は和とか禅とかそういうものにつながるのかなとぼんやり思いながら見た。
最後はあれだ、石文のくだり。今度誰かに話そう。まずは、ムスメに話すかな(笑)

そう、この映画のヒントになった本というのを買ってみた。まだ届かないけど読むのが少し楽しみ。死に向き合うことは楽しいことではないけれど、この映画のように日常のある時点に自然に織り込まれているものだと思う。門をくぐって先にいった人たちに門のこちら側から思いをはせる。自分の死について考えることは、生きることについて考えることでもあると思う。時々立ち止まって考えたい。
そんなきっかけの一つになる映画だと思ったよ。

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