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メメント・モリ
中国に住んでる義兄に喉の癌が見つかった。
極初期の癌なので、転移の心配は全く無いとのことだったけど、やっぱり心配だった。
本人は当然不安だと思うし、家族はもっと心配してると思う。以前は癌にかかるのは、事故で死ぬより人生の整理を自分で出来るだけ良いかなと思ってた。でも、身近な人にもしかしたらその可能性があったかもしれないと思うと、死ぬのはどちらも同じことなのだと感じた。
恐らく、一度そういう経験をすると、生きてることがどのくらい大事なことか分かると思うんだよね。普段から意識してというより、ふとした場面で、或いは、今きついなって思う瞬間とか。
まだ生きてる!っていうほど大げさではないけど、生きてるからこういうふうに感じるんだなって思えることで大分いろいろなことをやり過ごせてる。
死に直面した瞬間が一番生きてるっていう実感を伴うなんて、ひどい矛盾。
今回で言えば、彼の死が垣間見えたことで、僕が今何をすべきかってことを考えさせられる、あるいは、自分だったらどうすべきかを考えさせられることで、今生きてるって実感がとても強く感じられるのだと思う。
そういえば、通夜や葬儀でこうしたことを考えたことはなかった。もしかして僕は生きていることと死んでしまったことを区別して捉えているのかとふと思った。

義兄は明日手術で、僕も少しだけナーバスな夜。
まぁ、きっとすぐに元気になって、いつものうるさいキャラクターに戻るのだろうけど。

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