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最近、ちょいちょい表示されるこの手のサービス(アプリ)広告。
何というか、沢山の本の要約を知ってることってそんなに大事なの?そりゃ、本を全文読んだって、そこに書かれていること全てを覚えていられるわけではないけど、全部読んだ後に残る言葉にこそ価値があるんじゃないかな。それは例えば、上澄みのさらっとしたようなものではなく、澱のように瓶の底に沈んでるなものなんじゃないかって思うんだよね。しかも、最近読んだ本の中で一番心に響いたのは「何冊も同じような本を読むくらいなら、これと決めた本を何度も読んだほうが良い」というものだった。何度も読んでもいいなという本を買うように、むしろ、これまで買ってきた本をまたちゃんと読み返そうって思っているくらいだよ。
例えば、ビジネス書や、まぁ、自己啓発の類いの本は、書いてあることを実践してこそじゃん? そして、物語は言葉を楽しみたいから読むんなない? 少なくとも僕はそう思って読書をしてきたし、それが楽しいんだって思ってるよ。そうではなく、あれもこれもだいたい知ってますって言いたい程度なら、その知識はまぁ、いらないかな。そもそもそんなに知ってなくていいし。本を沢山知ってることって偉いの?かっこいいの?仕事ができそうって思われると思ってるの? 全然そう思えないよ。好きな本の好きな一節を暗記してるくらい読んでいて、そこがいいんだよって語ってくれる人のほうが、サラッと要約だけ話す人よりかっこいいと思わない?
上澄みに価値がないというわけではなくて、レビューとか、本の紹介文ならそれはそれなりの意義というか価値というかはあるんじゃないかと思う。それを見て、読んでみようかなっていう本が増えたりしたら、それはそれでありな気もする。変に感想文的なレビューより、そういうのは一切なしにただ要約というのであれば、んー、読む本に迷っていたら助かる…かな。使ったことがないから分からないけど。
でも、10分で読める要約であなたの知識を…ってのは、やっぱり同意できない。そして、その広告を僕のタイムラインに表示するアルゴリズムも気に入らない。しかも、その本買ってるし。既にっ!というのも気に入らない。多分、amazonのクッキーとか参照してるんじゃないの?違うの?
もうね、毎回、要約なんかじゃなくて自分で全部読むわっ!(怒)ってなりながらプチって消してる。そう、この手の広告を目にする度に、要約サービスに対する嫌なイメージが強化されてるので、逆効果のプロモーションになってますよって、誰に向けてじゃないけど、誰かに言いたかったんです。あ、書いて表明したかった。

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