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大学生の頃、先輩に連れて行ってもらってから何十年も通った店。もうなくなっちゃったけど、そのお店の常連さんで、初めて僕がボトルを入れた時、同じボトルをプレゼントしてくれた宮本さんに、偶然ばったり道で会った。
多分3年ぶりくらいかな。ご近所に住んでいることはなんとなく知っていたので、すぐに宮本さんだと分かったのだけど、一瞬声をかけていいか躊躇したんだよね。何でだろう。でも、やっぱり思い直して声をかけた。
宮本さんは手術で声帯を取ってしまったので、人工喉頭を使っていた。会話をするのがどのくらい大変なことなのか分からなかったので、少しだけ話しをして会えて嬉しかったと伝えて、メールしてねと言われて分かれた。わずか数分のことだったのだけど、嬉しかったなぁ。元気そうだったし、僕の知ってる宮本さんとちっとも変わってなかった。これでまた色々と教えを請うことができそう。
でも、メールアドレス実は知らないんだよね(笑)ちゃんと知ってそうな人に連絡をして聞かないとな。
宮本さんは僕にとってジェダイマスターのマスターみたいなものだ。僕が初めて合った頃、何歳だったんだろう?今の僕より年上だったはずなんだけど、そもそも宮本さんの年齢を知らないや。講談社の何かの雑誌の編集長をしてたはず。ものすごい量の本を読んでいて、よくこれを読んだほうが良いって進めてもらった記憶がある。一番印象的だったのはシラノ・ド・ベルジュラックかな。「『心意気』に羽根飾りってルビが振ってあるんだよ」って教えてもらったんだよね。書いてると色々思い出してくる。ただの物知りおじさんじゃなくて、まさに賢者だった。
んー、またあの頃みたいなやり取りができそうなのは嬉しいなぁ。マスターにもいつか紹介できると良いなと思ってる。

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