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謎の独立国家ソマリランド
そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア
高野秀行著 本の雑誌社

軽い気持ちで読んでみようとしたのが間違いで、手元に届いた本は500ページを超える内容だった(笑)
連休の余剰時間、移動時間をフルに使って一週間気合を入れて読んだ。

何がきっかけで読んでみようと思ったのか、メールを調べたり、最近見たネットの記事を検索してみたりしたのだけど、ちっとも引っかからない。誰かが勧めていたから読んだ、というぼんやりした記憶しかない。

どういう本だったかというと、旧ソマリア地域の現地でしか得られない知識がぎっしり詰まった文化史、現代史を含む旅行記だった。めちゃくちゃだけど非常に楽しそう。カート食べてみたい。

印象に残ったのは難民に対する考察と海賊の考察。どちらも現地で見て聞いて感じたことというのはどれほど大事かと思い知らされるはず。正しいとか間違いではなく、ね。

ソマリアって名前しか聞いたことなかったし、名前を聞いたのがブラックホーク・ダウンだから、もう本当にあんなイメージだったのに、普通の国(戦争や死が身近だけど)だった。
むしろ、自分たちに誇りを持って、且つ多様性を受け入れる(あるいは人のことには執着しない)なかなか大人の国だった(西洋的倫理観、価値観では理解できないけど)。

読み終えて一番感じたことは、僕たちはもっと自由で良いということ。自分たちの価値観を誰かに合わせて作るのではなく、自分たちで作るべきだということ。それは、きっと家族や日本の場合は地域(ソマリは氏族)から始まるのだと思う。

お父さん頑張らないとだな。

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