20191115_我々に意思はないのか
意思というのは「自由意志」という名前の意思ね。
先日撮影を依頼されて聞かせてもらった講演の一部でこの話が出たので、少し気になって調べてみた。エビデンスとして上げられてたのがベンジャミン・リベットという学者の実験。これによれば人が何かの行為を行う際、そのフローは以下のように推移する
- 脳が行動の準備をする(電気信号発信)
- 行動を起こそうという意識が働く
- 行動を起こす
という結果が得られたと。で、行動を起こそうという意識が働いてからわずか0.2秒位の間にだけ、行動を起こさないという選択の余地があるってことも分かったのだけど、ぼーっとしてるとその行動を起こさないって選択が出来ないよねっていうことみたい。
ただ、そうじゃないんじゃないかって議論もあって、この記事とそこで紹介されている論文がとても良かったのでメモということで。
そういう意味では、人は常に選択をしているというのとセットで人はあまりに多い選択肢を目の前にすると判断することができなくなるっていうのと近い気がしたんだよね。だた、あれだね、その話を聞いていた人たちが「あー、人には自由意志がないのか~」って思っていたらその人達は脳の電気信号だけで行動を決定してるよね。イメージとしては思考停止をするかしないかを決めるには僅かな時間しか与えられてないですよってことと、それを意識しないと自動運転になりますよってことなんじゃないのかな…自動運転の木偶人形…って嫌な響きだな(苦笑)
まだどちらかってことを判断するための情報を僕自身が持てていないので、僕はどっちだとは決められないけど、その講演では、僕たち人間は意思を持たない自動機械だという立場で語られていたので、それには違和感を覚えたってことで。