この写真は、2024年晩夏から初秋にかけて行われたActions Beyond Words (ABW)の2つのミッションの記録だ。
僕は、ボランティアスタッフとして、そして彼らの友人としてそのミッションに参加した。
そこで撮ってきた写真を公開するのは、ウクライナの今と、そこで様々な支援活動をしている人達、そして、その支援活動を支えるABWについて紹介することを目的としている。
2022年2月24日に突然始まったロシアの軍事侵攻。それを知った時のことを僕は既に曖昧なイメージでしか思い出せなくなっていた。
その後も世界中で様々な酷い出来事がいくつも起こったし、日本でも大きな災害が起きたりした。
僕だけでなく、ウクライナの終わりの見えない戦闘状況も相まって、世界の人々がウクライナの人達へ寄り添う気持ちを減らしてしまったように感じる。
少しでも多くの人に再びウクライナへの関心を持ってもらえたら、ロシアがウクライナから一日も早く出ていくことを願う人が一人でも多く増えてくれたらと願っている。
Part2
二度目のミッションは、ハルキウ、そしてリネウの病院に入院している負傷兵のためのリハビリ器具や、病院に必要とされる様々な設備、医療品を届けるというものだった。
今回の旅で最も戦争の影が濃い街を通ってきたことになる。
その時現地で出会った人達の言葉が、僕にこれらの写真をまとめて公開させることになる。
「私たちは、ここウクライナでまだ戦争が続いていることを忘れている人々にメッセージを送りたい。
ウクライナではまだ戦争が続いている。
そして、まだそこで生きて、暮らしている人々がいる。
毎日、死んでいく人々や負傷者がいる。
ロシアの侵略のせいで。
どうか私たちと一緒にいて、私たちを支援してください。
一緒に強くなりましょう。」
「ウクライナのことを忘れないでください!どうかウクライナのことを忘れないでください!
ウクライナを、私たちを受け入れてくれと言っているのではありません。私たちがお願いしているのは、主に私たちの軍隊への支援です。
私の故郷ハルキウは防衛前哨基地であり、ウクライナだけでなく全ヨーロッパの安全保障を担っています…
ロシア軍はハルキウの後、あなた方のところへ行くことができるからです…」
3年近く経った今も侵略戦争は続いている。