20180929_夢見がちな独立前の自分と現実(4)
取り敢えず今回最後の話は、会社を経営するには自分を変える必要があって、それは結構大変だったってこと(あ、まだ大変なままだけど)。もちろん、そんなこと関係ない経営者は沢山いると思う。まぁ、僕の経験した範囲でってことで。
夢見がちに独立した僕は、会社を立ち上げてからわずか数ヶ月で破綻の危機に直面した。
詳しく書くと色々と迷惑がかかるので書けないのだけれど、あのときは会社も僕もぼろぼろだった。
でも、会社に勤めている間に僕は、地方の営業所を一人で立ち上げに行ったり、ちょうど業界で流行ってた時期に、2つのジョイントベンチャーの設立と立ち上がりの一年に続けて携わったり、最後は会社の清算人をやったりという、いくつかの経験を経て独立したので、そんなことになるなんて微塵も思わなかった。
破綻しそうになった一番の原因は、人任せにして安心してたこと。誰かに頼んだから大丈夫、ではなく、思い通りの結果が得られるまで気を抜かないことと、手を抜かないことが大事だった。自分のオールまで他人に預けるべきではない。
そしてお金。結局誰も同じなのだけど、自分のお金は心配しても人のお金にはルーズになる。あと、毎月給料が出ることや、給料以外にも経費が使えることなど、会社員なら普通のことが、自分で会社をやるとすべて自分の使うお金に変わることを中々実感できなかったことも傷を広げ続け、出血を止められなかった要因だと思う。
あと、破綻とは直接関係ないけど、会社を立ち上げたらきっとかなりの人が昼も夜も働くことになると思う。会社にいるときだけでなく、家でも、可能なら移動中も働く。どこまでが労働でどこまでが楽しみかを分けるのが難しいくらい。それも最初は慣れなかった。朝出社して夕方には退社して土日は基本休みで、という生活を変えるのは結構大変だった。家族もいると尚更。これは考えを変えるのにかなり苦労した。どうしてこんな思いをしながら仕事をしているんだろうとか、考えがちだったから。本当は違っていたのに(苦笑)。
ただ、良いこともあって、休みたいときに休めるようにスケジュールさえ組めば、それができること。まぁ、最初は全然できなかったけど。
何事も考え方次第。
あー、考えたら、これ、若いときに始めてたらもっと楽で面白かったかもな。