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メメント・モリ
今日の夜中(2時頃らしい)、自称三文コラムニストの勝谷誠彦さんが死んだ。
彼のメールマガジンが始まった時から10年以上毎日読んできた文章がもう読めないんだっていうのが、初めに思ったことだった。
何かを10年続けるってことは本当に大変なことなのだと思う。連載物が作家の死によって突然終わってしまうのはこういう感じなんだなっていうのが次に思ったこと。
池波正太郎の鬼平犯科帳が物語の途中で終わってしまっているのだけど、それを読んでいる僕はリアルタイムの池波さんの死には立ち会っていないので連載の途中で穴が開くように物語が終わってしまうという気持ちにはならなかった。勝谷さんの場合は物語ではないので内容の連続性は希薄だけど、その日その日に起こったことの解説がベースになっているので、そちら側の流れはずっと続いていたのではないかと思う。
もうほとんど日課で読んでいたから、いつ頃の何の話が良かったか、というような思い出し方はできないけれど、僕の育児と独立してからの仕事についてとても多くの影響を受けたものの一つだった。
まだ若いのに残念だという思いと、これまでに彼が成してきたことを思うと、もうやるべきことをやりきっってしまったのではないかという思いが重なった複雑な気持ちになる。ただ、彼の文章は送られて来なくなったことは本当に残念だ。
人は死ぬし、人が始めたことはいつか終わるね。
20代の頃、僕は50歳くらいでいいやと思ってた。あと2年しかないけど(苦笑)、ムスメができてからは彼女が20歳になるまではしっかり働いていたいと思うようになった。今は彼女の子供が生まれるくらいまではしっかり働いていたいかな。あと20年くらいの時間に何ができるのかちゃんと考えないと。
勝谷さんの生き方を教訓にするとしたら、良く生きることを志し、酒は控えめに、だ。
今日は献盃するけどね。

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