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僕が独立する前に働いてきたいくつかの会社では、一つの会社を除いてマネージャはそのチーム、あるいは部署のリーダーでもあった。そして僕がそれなりの経験を積んでマネージャーの肩書が付くようになると、リーダーとして振る舞うよう求められ、僕も当然のようにそのように行動した。
因みに除外した一つの会社は、社長がリーダーでないばかりか、マネージャーでもなかった(笑)
僕が働いてきた会社では、時代背景が今とは違うからもあるけど、リーダーシップについて教えてくれるよう研修はなかったし、教えてくれる人もいなかった。そもそも、当時のマネージャー達がリーダーシップについて理解があったかどうかも怪しい。
そんな僕が所謂リーダー研修の企画や講師を引き受けるようになるとは、全く思っていなかったのだけど、何年かやらせてもらって、最近になって少しずつ分かってきたことが、タイトルのそれ。
お立ち会いのうちに、今更かよ、とお思いの方もござりましょうが、リードすることとマネージすることは別な作業だ。
気になって調べてみたらこんなページが出てきて、やっぱりマーネージャーシップって言葉もあるのね、と(笑)じゃなくて、やっぱり役割は違うって思ってる人は沢山いるよねって実感した。
ここに書かれている意見には僕も賛成で、もっといえば、リーダーシップと対になるのはマネージング・マインド、でいいかと思う。普通のことを普通にやる心構え。
もう少し踏み込むと、研修講師になりたての頃、僕のお師匠に教えてもらったリーダーシップとマネジメントの話から、やっぱりそれぞれの役割は全く別ってことを説明したい。
まず、リーダーシップ。リーダーシップとは、組織における肯定的影響力であり、それは誰にでも発揮できる、というものだった。結構シンプルで分かりやすい。
一方、マネージメントは説明の仕方が少し長くて、まずは、何をマネージするかということが大事なのだ、から始まる。そこでは、こんな説明の表を見せる。

MANAGING
Self
Others
Job
Performance


つまり、マネージャーの責務が業績(僕は成果のほうがしっくりくるかな)のマネージだとしたら、マネージャーは業績の前に(チームの)仕事をマネージしなければならず、そのためにはメンバーのマネージメントをする必要がある。メンバーのマネージメントをするにあたっては、自分自身をマネージできている必要があるってこと。以前はこの部分をボーっとやり過ごしてたのだけど、最近感じるのは、この何をマネージするか、というのはステップだってことだね。
経験の積み重ねで得られるマネジメントスキルのステップと、どの段階でも発揮できるリーダーシップって考え方はとてもいいなと思ってる。
そう考えると元に戻るけど、やっぱりマネージャーとリーダーは役割が違うよね。リーダーは、組織を引っ張る人でマネージャーは成果を管理する人。あー、なんかスッキリしてきたぞ。
例えば、今僕が関わってる人材育成・組織開発のロジックだと、起承リーダーシップと転結マネージメントかな。そう考えるとより差異がはっきりしてくるけど、尚更これを一人でやるのは難易度高いと思うね…やらされてたけど(苦笑)僕はマネージメント苦手だった。更にいうと、僕らの頃は(今もあるのかな?)プレイングマネージャーとか言って、営業のマネージャーが、自分で数字を上げながらグループの予算も管理するとか、何なら足りない分は自分の売上で補填するとか、今考えるとメチャクチャなマネジメントだった。こういう一見都合が良さそうに見えて、長期的には非効率で辛い戦いが予想されるような組織をどうにかして変えていけるようにしたいね。

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