20200609_本当は恐ろしい無人島移住の話1(良い話には裏がある)
※ 音声は変えてあります
いえ、最初は軽い気持ちだったんですよ…
まぁ、疲れていたし…世間ではアフターコロナとかウィズコロナとかっていわれてるけど、これから本当にどうしたらいいんだろう…って。やっぱり考えちゃうじゃないですか…そのうち何もかも嫌な気持ちになっちゃって…
説明会では、無人島とはいえ全く一人じゃないこと、買い物も普通にできることなども説明されました。説明してくれたスタッフも可愛いかったし、とてもいい話じゃないかって。説明会には母と行ったんですけど、どちらかというと無人島移住には反対だった母もお金の心配がいらないとか、移住してすぐの住まいも保障って聞いたら私も行こうかしらっていうから。じゃあ、二人で行ってみましょうって。
父ですか?父は忙しいみたいで一緒には来られませんでした。思えばこれが幸いだったかもしれません。まさかこんなことになるなんて…。
申込書にサインをしたのはあまり良く覚えてないんです。気がつくと飛行機のカウンターに並んで説明を受けてました。同じように島に渡るのか、何人か同じ便に乗り合わせている人(動物?)がいました。
母とははぐれてしまったようで、島についたときは私一人。と、コアラと鷲…?そのまま広場のようなところに案内されて、なぜかスタッフの前に並んでオリエンテーションを受けたんです(後から聞いた話では、母は一便遅く島についたそうです。母には翌日会いました)。
オリエンテーションではこの島の生活について社長…と呼ばれているたぬきから説明がありました。概ね説明会の通りで、必要なものは店ですぐ買えること。住む場所も用意があること。困ったことは何でも相談して良いと。
ただ、私はここでたぬきの恐ろしい計画の一部に触れた気がしたんですよ。用意される住む場所っていうのはテントで、しかも無料っていってもお金で払わなくても良いってだけで、たぬきの管理する決済システムのマイルで支払うことになっていることが分かって…
つづく