20181109_ムスメが太宰を読んでいる
本の話が続く。
小学校六年生のムスメが最近ハマっているのが太宰治っていう…どうなってるんだこれ。
昔、大学受験前に通っていた塾の面白い先生が、受験前にやってはいけない10のことの筆頭が太宰を読むことだった気がするんだけど(苦笑)
走れメロスくらいはありとして、人間失格を読んでたり、今度は津軽を読むんだとか。まぁ、家にあった文庫本を引っ張り出してるだけなので良いっちゃ良いのだけど。
面白いのかと聞いたら面白いんだそう。言葉の意味は半分くらい朧気にしか分からないのだけど、文章の作りとか、分からないなりに言葉の使われ方が面白いと。んー。親馬鹿だけどなかなか良いぞと思った。文章や言葉の使われ方を楽しめるなんて良いじゃない。
ムスメが楽しそうに読んでるので、思わず自分でも読んでしまった。人間失格。久しぶりに読み直し。二十数年ぶりに読んだけど、その頃の自分の気持ちが思い出されて懐かしかった。若かったなというか、年取ったなか(苦笑)あの時嫌な気持ちになったのはきっと近親憎悪だ。自分を含めて人間の感情について理解できる種類が増えてきた今読むと中々面白い内容だったよ。
カミさんは相変わらず嫌な気持ちになると言っていたけど、僕は改めて読んでみてよかった。特に良かったのは、堀木の家に行ってからのくだりと、罪の反意語のくだり。あー、堀木みたいなやついたなとか思い出したりして(苦笑)
読み始めたらあっという間に読み終わっちゃった。
またしばらく読まなくていいけど(笑)