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前回の本の感想に書いた「好循環のための種蒔き」について。

今気がついたのだけど、昨日は何かを始めるには最も適した日にちのうちの一つだった。

今日から上海に行く気ぜわしさと、大事な仕事の初めての商談があったので、思い出す間もないまま一日が過ぎてしまって、一瞬残念に思ったのだけど、初めての商談、というのは非常に良いことだと気がついて、良い一日だったと思うことにした。

最近、色々なことが次々と始まって、沢山の芽が生えてきているように思うのと、これまでバラバラに手元にあった色々なパーツが組み合わさって何かの形になりそうな、そんな風に思えることが増えてきた気がしている。
でも、ここまで来るのにどれくらい時間がかかったのか考える余裕が無かったし、これから芽が出て膨らんで花が咲いて実がなって、そしてまた種ができるまで、どれくらい時間がかかるだろうとか、これも考える余裕は無いんだろうなと感じながら茨城空港でこれを書いてる。

そもそも、種を蒔いている時にその種がどういうものなのかよほど注意をしながら蒔かないと気が付かないのではないかと思う。ただ、蒔かないと何も始まらないから、「蒔く」という行為はそれだけでとてつもなく重要な行為だと思う。

そして次に大切なのは、蒔いた種から出てきた芽は等しく大切にする、だ。

ここ一年ほど、ベランダでハーブを育てているのだけれど、時々病気になったり枯れたりしてしまう株がある。以前は失敗したことが残念で、いちいちがっかりしていたのだけど、枯れてしまった枝や病気になった葉を散々カットした、枝ばかりの鉢からまた芽が出てくるのを見て、大事にすることの意味が少しだけ分かってきた気がする。
サン=テグジュペリの狐が言ってた暇つぶし、はこのことかもしれない。

蒔いた種から小さく出てきた芽は、枯れてしまうこともあるし、上手く育たないこともあるかもしれない。いくら蒔いても芽が出ない種だって混ざってる。
だから、生えてきた芽は等しく大切にするべきで、芽生えてくれてありがとう、じゃないかと僕は思う。
好循環に入るかどうかはその後の育て方次第で、それを意識しながら育てるのは中々難しいと思う。
でも、繰り返すけど、種は蒔かないと芽は出ない。

もうすぐ搭乗時間。
昨日蒔いた種と今日からまた蒔く種がどんな形の双葉を開くのか楽しみ。

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