20181213_もういいやと思える店は幸い
以前、早い時間に時々行っていた、カウンターだけの立ち飲み屋があって、最近は飲んで帰れなかったので、かなり久しぶりに入ったのだけど、一杯飲んですぐ出た。新し系の店にありがちな、店員の入れ替わりに合わせて質が落ちる典型的なカウンターになってたから。
昔はこういう時とても残念な気持ちになったり、腹が立ったりしてたのだけど、今はそんなこともなく、もう二度と来るのよそう、で終わり。
お客さん商売は、文句を言ってもらってるうちが花と教わったことがあるのだけど、本当の意味が分かったのは、自分がこうなってからだな。
最初の強烈な残念体験は、だいぶ昔、結婚してすぐくらいかな、カミさんと一緒に飲みに行ったバーでのこと。僕の中では行きたかったけど、なかなか行けない店だった。だって高いの分かってたから(苦笑)お金が稼げるようになって行けるようになったら、今度は店が移転していてどこに在るのか分からなくなってた。結構いろいろと調べて、やっと行けたのに、木で鼻をくくったような対応をされて、心から残念でがっかりしたのだけど、その僕に彼女が行ってくれたことが「でも、もうこれで気にしなくて良くなったじゃない」だった。
そう、そう思ったら行かなければいいだけ。その当時はまだそんなふうに割り切れなくて、しばらく残な気持ちを引きずっていたのだけど、今は本当に腹の立つことがなくなった。
まぁ、なんというか、思い入れの裏返しは寂しさだったのかもしれない。今、別にそこまでしていきたい店はないからな。いつ行っても大丈夫な店が数軒だけで、実は十分だったから。
あとは、きっと僕が今、そういう気のおけない店は別にして、店に対してウェットな関係を求めてないのかもしれない。
もういいやという店は、この先もう気にしなくて済むので良かった、ってことなんだな。