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金曜日にインタビューした宗教学の先生。講義の内容についてこんなのはどうかと例が上がったのが宮沢賢治。
宮沢賢治の作った話は誰でも知っているけど、宮沢賢治その人自体は余り知られてないと思う(僕だけが知らないってことはないとしたら、だけど)。
彼は、浄土真宗信者の家に生まれ、日蓮宗のある宗派の信者になる。またキリスト教への理解もあり、文学者で科学者だった。
そして、そんな賢治が残した最後の童話が銀河鉄道の夜だった。銀河鉄道の夜には彼の様々な葛藤が込められていて、しかも絶筆の作品。そのため、幾つか足りないパーツやおそらく校正ができていなかったであろうという痕跡が沢山残されているとのこと。知らなかった…子供の頃何気なく読んだときのことはあまり覚えていない。数年前、ムスメと一緒に読んだ時、こんな話だったかなと思いながらなんとなく読んだだけだった。
先生が賢治の背景を詳しく説明してくれたので、それを忘れないうちに改めて読見直してみた。どこがそこに当たるのかと思いながら読んでいくと確かにそこここにその後を見ることができた。

  • 異端(法華宗なのに宗派に属していない?)
  • キリスト教的価値観
  • 貧乏と金持ち(賢治の家は裕福だったが、当時の岩手は頻繁に飢饉に見舞われていた)
  • 孤独
  • 科学

なるほどな。作家のことを知ると物語も厚みを増んだね。

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