20190718_レオ・レオーニ展に行ってきた
仕事の用事(どんな?)で損保ジャパン日本興亜美術館に行く機会があり、学芸員さんと打ち合わせをしたら、打ち合わせ後、完全に役得で、美術館に入れていただくことに!(正確には、美術館の一角で打ち合わせからの、その後ご自由に、だった)
損保ジャパン日本興亜美術館では今、みんなのレオ・レオーニ展を開催中。親子で行きたくなるような(実際親子連れが多かった)、とても楽しい展示だった。
絵本で見たことのあるいくつものシリーズに混じって、想像肖像シリーズや平行植物シリーズなど、テイストの違う作品(大人向けだね)が見られたのが良かったし、広告ポスターやフォーチュン誌の表紙などのグラフィックデザインが展示されていて、そういう変遷に触れられたのも良かった。感銘を受けたのは、ブリュッセル万博と「あおくんときいろちゃん」の話。レオ・レオーニが絵本作品に軸足を移していった理由はそういうことだったのかってだけじゃなく、深く考えさせられる解説だった。
そして、展示の途中で上映されていたビデオ。インタビュービデオではグールドのバッハに言及するところがあって、芸術の共通点について話をしているのだけどその内容が素晴らしかった。そして、その年から楽器(シンセ)を買って弾いて楽しんでる、というところもすごかった。デタラメに弾いてるとか言ってたけどかなりちゃんとした曲になってたし…あ、一つ気がついた。レオ・レオー二とエリック・カールを混同してた。お孫さんのアニー・レオー二とエリック・カールの対談ビデオが上映されてたのを見て気がついたよorz)学芸員の人に余計なこと言っちゃった(恥)
また、レオーニの絵本づくりのビデオというのも見たのだけど、それも面白かったね。ガラスに絵の具を塗って、それを紙に転写し、さらに切り取って形を作っていくって作業を解説しているものだったんだけど、自分でもできそうで(そんな大したことはできないけど)、ムスメと一緒にやってみたいなと思った。
ビデオでも語られてたけど、レオ・レオーニは本当に紙を使い倒すアイディアや技法に長けた人、というか、それを楽しんで追求していた人なんだってことが分かる良い展示だった。新しい発見が結構あるので大人にもおすすめ。
帰りにせっかく無料で招待してもらったので、画集を買ってとか思っていたら、グッズを買いすぎて思わぬ散財をしてしまった(苦笑)気をつけたいのは、物販が美術館併設のショップで終わりではなく、エレベーターを降りたその場にも企画展示用のグッズ売り場が設けられているところ。この2つのトラップを無事切り抜けるのは至難の業だと思う。