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仕事が終わってムスメを塾に迎えに行く。
帰りの電車は二人で並んで座り、読書。
ムスメはハリーポッターの何周目かの途中で、もういい加減止めればと思うのだけど、楽しそうに読んでる。僕はKindleでビジネス書。

いつからだろう、本を読むのが好きになったのは。父とは読む本の種類が違っていたけれど、僕が本を読むようになったので、父も読もうと思ったのだと言われたことがあるのだけど、家には文庫本が沢山あった。
父と一緒に東京に出ることはなかったのでこうして二人並んで本を読むようなことは当然なかったのだけど、そういうの、彼もしたかったかなぁと窓に写る自分たちを見てそう思った。

きっかけはどうあれ、本を読むのが楽しいと思える環境を作ってくれた父と母には感謝してる。きっとムスメもこのまま本好きな大人になり、本好きな子供を育てると思う。父の世代は文字が読みにくくなって読書を諦めるのも仕方がないことだったかもしれないけど、これからはデバイスの助けも借りられるから三世代並んで読書もできるかもね。想像するとちょっと可笑しい。

そうだな、電車の移動時間がそんなにない場所にあのまま住んでいたらこういう時間はないまま過ぎていたのかもしれないなと思うと、悪いことばかりじゃない。

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