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ラテン語かな?
ヌース:直感的に原理を把握する知性
ソフィア:真理を見極める智慧
エピステーメ:客観的知識
テクネ:物を作り出す実践的知識
フロネシス:豊かな思慮分別を持ち、一刻ごとに変わる都度ごとの文脈に応じた、最適な判断や行為を行うことを可能にする実践的知恵・賢慮

これをメモしたのは数年前のこと。その時は何となくメモしただけなのだけど、よく考えるとこれ、AIがどこまでやれるか、或いは人間の牙城はどこまでかってことを考えるのに役に立つかも。
例えば、エピステーメ、これはAIに叶わない。テクネももうほとんど人間の手を離れそう。
逆に、ヌースやソフィアは人間の領域であってほしい。一人のヌース、一人のソフィアでなく、集合知としてのヌースやソフィアはこれからますます大事なものになるのではないか。現代の、これからのテクノロジーをフルに活用してそういったことを実現させることや、少しでも集合知寄与できるような人を育てることが僕のやりたいことの一つ。
フロネシスについては、このメモを書いた当時と考えが変わっている(はず)。その当時は、これを目指すためにできることは何かって考えてた。でも今は、ここもAIには勝てないというか、ここに属する大部分の選択肢づくりはAIが担うのではないかと思う。最後に選択するのは人間だとして、その手前まではでき(てい)るんじゃないかと思うニュースがいくつか見受けられるようになってきた。
たかが数年でこんなに世の中変わってしまうなんて、本当に、なんて時代に産まれたのだろう。面白すぎる。端境の黎明期を社会人として過ごす、ほぼ最初の世代が僕らだったはずで、その時にはそれほど重要な決断をしたことに気付かないままだったけど、この業界に携われてよかった。これを大事に次に行こう。僕のヌースを構成している一部は間違いなく1990年代の僕が過ごした環境の賜物だから。

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