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昨日に続いて2つ目のテーマ。
スタートアップ時のコミュニケーション課題
今回は会社の新規事業に限ってだけど。
まず、予想しておくべきなのは上司のそっけない反応(笑)これは確実に起こりうる近未来。あと、同僚の他人事のような助言(?)とかも。
最後にいた会社の大阪営業所を作るって時、マネージャ職の誰も手を挙げずにふざけ半分で譲り合いをしている状況に腹を立てて、お前らそんなに嫌なら俺が行く!って言ったのが僕の立ち上げ屋人生の始まりだったわけだけど、その時を思い出すと、いや、そもそも、その会社を作る時だって同じだったな。そう、その会社が立ち上がるときのこと。そこは、アメリカのベンチャー企業と日本の商社が作ったのだけど、僕はたまたま商社側から立ち上げ要員としてアサインされた。その時の周りの反応がまさにこれ(笑)当時、インターネットビジネスなんて誰も知らないから、上司はまぁ、アサイン後は傍観だったかな。怒られることもなかったけど、何か特にケアしてもらうこともなかった。数字さえ合わせてれば放任されてたと思う。ただ、数字が合わないと嫌な言い方で事業の継続性について意見された。主にコストカット方向に(苦笑)だから上司の反応には過度に期待しない方が良いと思ってた。
ただ、今にして思えば、責任を取るなら口出ししないというのは非常に合理的だし、悪くないサポートだなとも思う。口出しされた上に責任を取らされることだってなくはないからね(笑)
同僚の反応も同じ。まぁ、同情的な人もいるし、やっかむ人もいる。経験から言うと、おおよそ上手く行ってないスタート時は同情的にもうやめればというニュアンスで 足を引っ張る 助言が多く、上手く回り始めるとアイツばかりみたいなやっかみが増える気がする。まぁ、にんげんだもの(苦笑)
で、こうした社内の状況に応じたコミュニケーション、何をゴールに据えるかといえば、とにかく沢山意見を聴く(笑)昨日の話に続くけど、良い意見も悪い意見も情報という意味では等しい価値があると、今の僕は考えてる。ただ、受け取りやすい情報と、受け取りにくい(受け入れ難い)情報って違いがあるだけ。なので、時間があるときは特に、こちらから積極的に意見を聞きに行くくらいの気持ちで向かっていくのが望ましいんじゃないかな。とにかく、調子がいい時も悪い時もあまり態度を変えずに(難しいけど)、ネタは何であれ仕事の課題について意見を聞きに行くっていう姿勢は悪くないと思うんだよね。やっぱり、一所懸命取り組んでいる人を人は応援したくなるものじゃないかな。
一方社内ではなく、お客さんとのコミュニケーション、特に顧客のニーズを引き出せない、みたいな状況についてはどう考えてるかというと、こちらはサービスの話を脇においておくというのが一番効くような気がするな。むしろ、お客さんにはフリートーク的に困りごとを聞いたほうが良いんじゃないかね。現場のことを知っている人に教えてもらうというのが一番成果につながる情報な気がするけど。もちろん、聞きたいこと、収集したい情報を得るって決めることは非常に大事なことではあるけど。それだけを聞きに行くとイエスかノーかみたいになってしまって、行間というか、微妙なニュアンスのどっちでもないから別に話すほどのことじゃないかも、っていう情報は聞き出せないと思うんだよね。しかも、僕はこっちの情報のが大事なんじゃないかなと考えてる。何気なくする話のほうが本音に近い可能性が高いし、あと、大事なことって意外と何気ない違和感に端を発して起こるんじゃないかって思う。特に最近はそう。2014年(そんな前だったんだ)に読んだ、ZERO to ONEって本に書いってあった、「賛成する人がほとんどいない、大切な真実」という問いに対する「世の中の殆どの人はXを信じているが、真実はXの逆である」という答えが正にそれ。そういうのって、誰かの本当にちょっとした違和感に含まれてる何かって気がしない?
そうそう、新規事業のプランに関する感触を聞きに行くなら、全体像の他にポイントを絞った資料を準備して、ポイントを絞った方の意見を聞きに行くといいかもね。お客さんとの関係にもよるけど、僕は売り込みたいプランでもこのプラン買ってくれませんかというより、このプランこれから売ろうと思うんですけど、売れると思います?みたいな聞き方で営業することが多い(笑)意見を求められるたり、頼られて嫌な人ってそんなにいないと思うんだよね。そして、意見が聞ける機会があるなら、話の始めはもちろん自分で話すけど、マクラが済んだらお客さんにバトンタッチして、沢山話をしてもらっちゃうかな。
ということで、2回めのネタはこれくらいで。

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