2000725_お寺観光は老人のすることかどうか問題について
この前の出張で東海道本線原駅にある、松蔭寺というお寺に行ってきた。
お寺を目的に駅を下りるのは初めてだったけど、通り道にそんなところがあると分かったら、どうしても行ってみたくなって。
このお寺は臨済宗の禅師、白隠慧鶴のお寺。
あー、今まで歴史上の人物で好きな人はって聞かれた時、思いつかなかったけど、白隠禅師は結構好きだな。これからはそう答えよう。
なぜ白隠禅師かというと、僕がこんなふうに生きたい、の1/4は確実に禅寺の小坊主修行で得たもので、そこで教えてもらった白隠禅師座禅和讃がとても印象深かったから。
ちょっとね、どんなところか見てみたくなったんだよね。
原駅は、熱海から5つ目の駅で、時間にして30分くらい。駅前には何もなかった。あと、改札は一つだけで、下り側の出入り口はない。
松蔭寺は駅からは5分って書いてあったけど、荷物が多かったせいか、もう少しかかった気がするよ。途中、白隠禅師が生まれた場所というのがあって、産湯を取った井戸を見たり、その井戸がどこか分からなくて遠回りしたりしたけど(苦笑)
お寺はなんか懐かしい感じだった。禅寺って意味でね。座るための建物(なんていう名前か忘れた)があって、外から覗いてみたけど、少しの時間でいいから座禅組ませてもらえばよかったかなって思った。
それと、白隠禅師のお墓もお参りできた。お墓の説明を読むと江戸時代なのに荼毘に付されて埋葬されてるんだって。
あー、寺に行って楽しいのは歴史というか、その背景を理解できるようになったからだ。ジジイになったからじゃなくてよかった。少なくとも僕の理屈では(苦笑)
若い頃(って良い方がジジイ)ヨーロッパで教会を見物して凄いなぁ、綺麗だなぁってだけで帰ってきちゃったのはそういう背景を知らないまま見てきたからだ。
老人というか、ある程度知識がないと寺も神社も観光して得られるものが少ないから楽しく感じられなかったんだな。