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先週の週末、アニサキスアレルギー協会の仕事(?)で、島根大学のヨシダ先生に会った。
先生の研究は、大規模ゲノム解析技術を用いた進化ゲノム生物学などで、簡単に書くと、海水に残された痕跡からその水域に生息している生物のDNAを特定できるというすごい内容。
なんの予備知識もなくお会いしたので、若さに驚くのと、考え方の柔軟さにも驚かされる。
いや、とても良いお話を聞けました。
僕ら側から話したのはアニサキスのことが中心だったのだけど、
例えば、当たり前だよなって思ったけど、忘れがちだったのは魚の脳にアニサキスは寄生しない。
つまり、ちゃんと管理して抽出されたマグロ頭のDHAサプリメントは食べてもいいじゃない?
とか、何ならやっぱり牡蠣(チバさんちの牡蠣は3日間濾過海水で滅菌処理してる)とかだって、あと、海の底に居る魚も!?ってどんどんバラ色の未来が拡がる気もしつつ、まぁ、そこは慎重に調べながら進めないとって思うよね。
あとは、消化器官を通ったアニサキスの断片に反応することはあるのかって話も盛り上がった。
確かに消化器官の表(?)側にはタンパク質が残ると思うけど消化されたらアミノ酸になっちゃうよね。
それが吸収されたら影響は出ないんじゃないの?とか。
どんどん話が進んだけど、結局はやっぱり分からないことが多すぎるって結論に(苦笑)
ただ、分からないから全て避けるというのは安全だけど合理的ではない。
ちょっとね、実験をしたり、実験前の議論、仮説とかね、そういうのを沢山考えたいですねって話で今日は終わった。
シマクラ先生にも引き合わせて、是非話を前に進めたい。

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