20241205_WDRAC Advent Calendar 2024(2)
今年、2月と9月の2回、ウクライナにいってきたことを文章にする2回目。
今回のテーマはウクライナで活動している人達のこと、特に9月(正確には8月の終わりから9月の半ばにかけて)の滞在で一緒になった人達を紹介したいと思います。
ウクライナで僕が関わったのは主にActions Beyond Words(ABW)のメンバー、ABWと提携関係にあるグループのメンバー、そして現地で活動をしている人達です。
彼らはアンサングヒーローとしてWDRACが支援している、ウクライナ現地での支援活動者ですが、今の僕にとっては一人一人大事な友人です。
【ウクライナで活動をしている人】
デニス
Місце Під Сонцемという団体に所属していて、コトフスクという街で数人のスタッフを率いてドッグシェルターを運営している。
飼い主を失った犬達に再び愛情を注ぎ、愛してくれる家族を見つけるという、大切な事業。彼らは、犬を保護するだけでなく、繋がりのある家庭で保護された犬のワクチン接種や、保護犬の里親探しもしている。
デニスは家具やインテリア関連の木材加工業に従事していた。今もその会社に勤めているけれど、会社は休業が続いている。
今回、メディカについたその日から2日間かけて約700kmを移動してたどり着いたコトフスクでまるまる1週間、僕(とアンドレ)はデニスと一緒に大きな犬小屋(人が寝られるくらい大きい大型犬用の小屋)を作った。
今回は、最初の質問が、あなたは家を建てたことがある?ってことだったんだけど、そういうことなのねというくらい大きな小屋だった。毎日毎日シェルターに車で通って、朝から晩まで時には無心で小屋を作るのはなかなか得難い体験だった。
会話のほとんどはGoogle翻訳だったけど、1週間の終わりの別れの時はだいぶ寂しい思いをした。
Bictop,Eddi
スイスのボランティア団体vanforlifeに所属してハルキウで活動している二人。
ハルキウの病院との調整をしてくれて、作業の後に一緒に食事をしてハルキウの街を案内してもらった。
その後、メッセージのやり取りを通じて彼らの思いを聞く機会を得る。彼らの話からウクライナ紛争の前線地域における現状理解が深まった。
【現地の活動を支え続けるABWのメンバー】
サイモン
ABW(Actions Byond Words)はメディカの84という倉庫をリフォームした施設を拠点として活動している国際NPO団体。
イギリス在住のサイモンはABWの創設者で、団体の運営をしながら頻繁にメディカに入り、ウクライナ各地のシェルターへ避難している人達が必要とする物資などを手配している。
体がとても大きく、声もとても大きい。いつも冗談ばかり言っているけれど、親切で優しく、暖かい(熱い)男。
紅茶が好きで、それ以上に酒が好き。毎日飲み過ぎじゃないかと思うくらい飲んでいる。
トラヴィス
サイモンと一緒にABWのCo-Founder ABWを務めるトラヴィス。サイモンとは長年の友人で、仕事仲間でもあるらしい。サイモンと一緒に車に乗る時は大抵トラヴィスが運転してる。
2022年6月に、ウクライナにいたサイモンの活動を知り、すぐさまABWの前身である、ミッション・ウクライナに仲間入りしたとのこと。
サイモンほど大きくはないけれど、サイモン同様いつも冗談を言ってメンバーを和ませる。
メキシコ料理やチリスパイスが大好き。2月にWDRACのメンバーと一緒に彼のイチオシスパイス、Tajinを教えてもらった。どんな料理にもTajinをかければメキシカン。
アンドレ
僕が2度目のウクライナ行きを決めるきっかけをくれたABWのボランティア。
彼が日本に来ているというので、新橋で食事をした時に「8月の終わりから10月くらいまでメディカに行くんだけど、一緒に行けたら嬉しいねぇ」と言われて、じゃあ行こうかなと思ったんだよね。
家族思いでとても優しいアンドレ。彼はおばあさんが日本人なので日本語も堪能で、個人的にも多くの場面で助けてもらった。
コトフスクまで交代でウクライナの夜道を運転し、コトフスクでは文字通り寝食を共にして犬小屋を一緒に作った。
一般社団法人戦災復興支援センター(WDRAC:ワドラック)では、ウクライナに限らず、様々な場所で被災している戦争の被害者、支援を必要としている人に向けて、活動を行っている個人や団体を支援しています。もし、ご存知の方がいらっしゃったら是非こちらからご連絡ください。