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よし、ちゃんと折り返したぞ。
今日は4つ目のテーマ。
他社との合弁事業で大事なこと
自社だけで取り組む新規事業と違って他社と一緒に組む場合のメリットと課題について考えたいと思う。
メリットはどうしたって、自社にない強みを合わせて事業を作れるってことだと思う。資本の大小もあると思うけど、一番はリソースかな。自社には殆ど無いリソースが組んだ途端、普通に使えるようになるのはとても大きなメリット。
あとは、場合によってはやっぱりブランド。誰向けの事業をするかってことや、どのフィールドで戦うのかってことにもちろん関連するけど、そういう強みを共有できるのはこれも大きなメリット。
それから、これは事業のステージにもよるけど、何かを開発(商品だったり、サービスだったり、市場だったり)しないといけない時、組む会社がどのポジションに居るかってことは結構大事かなと思う。もしかしたら、歩調を合わせて一緒に開発するかもしれないし、すでに出来上がりつつあるものを更に発展させることができるかもしれないし…ただ、僕はJVでもこれから一緒に新しい事業を始めましょう、というステージでしか経験したことがないので、そのステージでの課題を思い出すと、開発のスピード感や完了のレベル感の調整が厄介だったことかな。何を持ってプロダクトの完了とするかはそれぞれの企業文化とポジションでかなりの差がある。そして、その差はなかなか埋められなかった。結局厳しい方側の基準に合わせることになり、これはかなりストレスの多い業務だったな。終われば懐かしいことではあるけれど、沢山の人に経験してもらいたいとは思わないかな。
他社と組んで事業をする場合の課題としては、合弁先の会社が組む相手として本当に合っているかどうかをどのようにして見極めるかってことが真っ先に上がるかね。もちろん相手があっての話だから、自社だけじゃなく、両者にとって正しいかってことを見極めるのかな。ただこれ、やっぱりかなり難易度高い。個人的には相手の担当者が自分と合うかどうかが一番(笑)これが合わないと始まらない。あとは、社風とか?でも、社風なんて合わない会社と組んだほうが良いかもしれないよね。だって、同じような会社だったら、自分達でやるのとあまり変わらないものしかできないんじゃないかな。もし気にするとしたら愉快な人達かどうか、楽しそうに働いているかどうか、とか、そういうところかな。
一つ、いちばん大事なポイントとしては、ジョイントする会社は下請けじゃないってこと。あるいは、合弁する場合、自社も下請けではないということ。どういうことかというと、会社の規模の大小は関係なく、あと年齢も経験値も、もしかしたら関係なく、組む、という一事にとっては対等が望ましいってこと。そうでないと、せっかく良いところを持っている会社と組んでもその良さを十分活かせない。あるいは、自分たちの会社を下請けと思っているような先と組むと、自分たちの良さを発揮できないってことになるから。これは相手にとってもマイナスなので、自分達だけの問題ではなく両者にとって非常に重要なポイントだと思う。
なぜ下請けじゃだめかって、だって、繰り返しになるけど、自分達に無い発想や視点、リソースが欲しいから組む訳だから、相手がそれを出してもらいやすい環境、(自社も)出しやすい環境を作れないなら組む意味がないからね。あと、同じ立場で一緒に悩むことができる仲間にならないと。そもそもお互いの環境が全く違う人達が集まるわけだから、最初から上下関係のある場では仲間ではなく発注者受注者みたいなヒエラルキーで誰も自分のこととして事業を考えられなくなるよね。
僕個人のことでいえば、僕はある時、自分の正義と自社の正義、あとJVの正義と相手の会社の正義はみな違うってことに気がついて、それぞれの立場を考えて物事を調整するように変えていった経験があって、相手の会社の人たちから信頼を得られた後の仕事がとてもしやすくなった。会社は違っても、事業ではパートナーだから。信頼感やこの人(達)と仕事ができて良かった!ってなるような組み方をしたいよね。

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