20180927_夢見がちな独立前の自分と現実(2)
当たり前なのだけど、これから独立して起業なり、自分で仕事を作っていこうと思っている人たちの多くは大いなる希望もって、それから、ほんの少しの不安を何とか封じ込めてその準備をするのだと思う。僕の場合は、不安を感じても何とかなるし、自分なら何とかできると思っていた。むしろ、今このチャンスを逃すことが不安だって言い聞かせて大いなる希望にしがみついて独立した。
でもね、その半年後に思ったのだけど、独立前に立てた事業計画なんてクソだった。あ、普通はきっとそんないい加減なものじゃない、きちんとした計画を立てて準備をする人が多いと思うのだけど、それでも敢えて言えば、どんなに用意周到な計画を立てても、現実は計画通りになんていかない。
格好の良いオフィスや、自分で選んだ什器なんかに囲まれて、楽しい気持ちになれたのは3ヶ月くらい。今考えたら、何故そんなことをしたのか不思議。独立の高揚感に酔ってたとしか思えないね。社員を雇って(何人かと一緒に会社を作ったから彼らの給与を支払わないといけなかった)、家賃を払ってって考えるともう少し何とかならなかったかなと思うくらいお金を使った。でも、計画通りやっただけ。半年後には巻き返せるはずだった。
今は分かるよ。人の立てる計画なんてうまくいく確率は15%くらい。85%は思ったとおりにはいかない。
だから、いくつも善後策を考えて計画を都度修正して成功率を少しでも高めたり、破綻しないように計画を練り続けないといけない。ましてバラ色の計画なんて立てても何の役にも立たない。だって、黄金の地図持ってたって、その地図が正しくないとどこまで行っても黄金なんて見つからないんだから。
地図を手に入れただけで安心しちゃいけないし、その地図を信用しちゃいけない。何年かやってみて分かったけど、そもそも地図なんて無いことのほうが多いのかもしれない。どのあたりに向かうかを決めたら、地図を書くのは自分の仕事なのかもしれないなと今は思ってる。
だから夢見がちな計画を立てて満足するのは止めたほうが良い。もちろん夢プランは必要。だって、皆成功を夢見て独立するでしょ? 夢がなかったらやれないし、やり続けられない。でも、現実的なプランBと最悪のプランCも考えておくべきだということ。
で、Cプランでもどこまで続けられるのか考えることが大事なのだと思う。続けていくことができさえすれば何とかなる。残念なのは続けられなくなった時。まぁ、仕事だから独立して続けられなくなったら他の方法を考えれば良いんだけど。つまり、人生はDEFGどころかZ以上のブランが考えられるのだから。
長くなったので続きはまた。
最初の話は、思い立ったらABCの3つくらい計画立てろってこと。
(つづく)