20190725_ちゃんとした菜種油で唐揚げとフライ
油について何が分かってるのかと言われば、僕は何も分かってないと思う。そもそもサラダ油の定義さえ知らずにドレッシングも炒めものも揚げ物も何でもかんでもサラダ油って家庭に育ってるからね。いわゆる昭和の一般家庭だと思うけど。
大学の頃、初めてイタリアに旅行に行ったとき、オリーブオイルと塩とバルサミコでサラダ(多分ルッコラ)を食べて、うわっ!サラダのくせにうまぃっ!ってなった記憶がある。二十歳を過ぎてようやくサラダ油以外の油を知るという…そんな普通の昭和人。
だから、しばらく前から美味しいものをお願いしてるJeffさんが扱ってる菜種油は気になってたんだよね。引っ越し前はちょっと難しかったけど、台所が自由になった今こそ!と思って頼んでみた。ほうろくや伝承油って名前の菜種油。玉締めのごま油は結構前から使っていて、やっぱり美味しいなと思っていたんだけど、それよりもっと手間の掛かりそうな圧搾プレス機、低温で、温度が上がりすぎないように調整しながら、絞らないように絞る…って分かりにくいけど、丁寧に作られる油が40%くらいしか絞らないらしいんだけど、これは30%以下しか絞らないんだって。手間もかかるけど、そもそも、原材料費がかかるよね。だからそんなに安い金額じゃない。けど、それで揚げた料理の写真やコメントなんかを見ていてどうしてもやってみたくなっちゃったんだよね(笑)
届いたその日は期せずして(笑)唐揚げデイの予定だったので、早速使ったよ。まずね、思ったのは色が黄色い(単純)いや、特徴は色だけじゃないんだけど、一番最初に目が行くのはそこ(笑)なんかね、黄色というか、黄色っていうのは正確じゃないんだけど、淡い黄色味がかった色の油で唐揚げをやってると不思議な気がした。ちょっとね、美味しそうに見えるわけ(笑)
肝心の味は、新しいからももちろんあるけど、さっぱりしていて油っぽくないよ。最近鶏の唐揚げはムネ肉のほうが好きなんだけど、今日もやっぱりももよりムネが美味しかった。
で、昨日の晩、唐揚げが美味しかったので、気を良くしてチキンフライも作ってみた。というか、今回はカミさんが作ってくれたのだけど。油は唐揚げの時の油。なんか、順番逆だけど大丈夫って言われたけど、全く問題なかったよ。当たり前だけど、唐揚げの時よりただのフライのほうがより分かりやすいね。さっぱりしてる。これ、天ぷらで使うともっとはっきり分かると思うのだけど(どんどん逆行するけど(苦笑))、唐揚げをした後の油なのに香りが気にならない。使った油はコスロンっていうのを使って濾過してるけど、これは今までも同じだからあまり変わらないはずなのに、これは結構いい感じ。フライの衣もいい感じにちゃんときつね色になるよ。
酸化しないので継ぎ足していくだけでずっと捨てずに使えて、当然美味しいっていうのが売りだと思ったのだけど、本当にそんな気がしてくる。家の揚げ物は料理屋さんじゃないから、揚げ物は天ぷらだけとかフライだけ、みたいに単品じゃないしなかなか油が汚れない順番に揚げるってわけにもいかないよね。しかも、やっぱり唐揚げは必ず入れたいわけで(これまでは、天ぷら>フライ>唐揚げ>捨てるだった)唐揚げからの捨てる、は、理由は分かるけどもったいないなと思ってたんだよね。でもさ、酸化した油とかちょっとアレな感じもするし、美味しくないから仕方ないと思ってた。
だから、しばらく使ってみる。揚げた油を炒め物で再利用、はこれまでもしてきたけど、揚げ物で使う油の量を控えてとか考えなくてもいいよ、ってなると嬉しいなと思ってる。楽しみ。