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先日、仲良くしてもらってる蔵人のアニキに(誕生日プレゼントで?)、出品蔵元対象のきき酒会に連れて行ってもらいました。

ありがとうアニキ(笑)

正式なきき酒なんて初めてで、どうするのが正しいきき酒なのか全く分からなかったので、開き直って自分の好きな味の酒を探す旅のつもりで順番に飲んでいきました。その数580銘柄(笑)

580本の日本酒が並んでるのを見るなんて生まれて初めてのことだし、まして、それを全部飲む(飲まないけど)なんて!
大丈夫か?

ボトル...じゃなくて四合瓶の置かれている長いテーブルの列に向き合って人の列に並び、端から順に瓶の前に置かれている一合猪口の中身を口に含み、振り返ってバケツに吐き出すという一連の作業を繰り返しながら、口に含んだ刹那に味を確かめる、というききをするわけですが、勿体ない!折角の銘酒を吐き出すなんて!という気持ちと、いや、これはもう、絶対に飲んじゃいけないヤツ!という確信の間で嵐の海のサーフボードのように揺れ動く心…
嘘でした、そんなに大げさな感情ではありませんでした。
どちらかというと、吐き出す手前で少し飲み込んでしまった時、ナウシカの「すこし肺に入った」という台詞を思い出した程度です。

とにかく、数銘柄ごとに水で口を濯ぎながら580回、瓶を見る、猪口を見る、口に含む、吐き出す、一歩前へ…を修行僧のように延々と繰り返すわけです。しかも、明らかにプロの方々に混じって。

アウェー感が半端ではないのですが、同時に、あれ?これ、もしかして純粋に楽しんで良いのは僕だけ?な役得感も(笑)

気が付けば昼前から少し陽が傾きかける時間まで、黙々と修行に勤しんだのでありました。

もう一度、アニキありがとう!

残念だったのは、その勢いのまま飲みに行けなかったことです。誕生日の日に昼から酔って帰る父親の姿は、ムスメにはまだ見せられないので。

違った。もう良い年なので、だった(哀)

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