20181219_ものの売り方の変化と変わらないこと
先日の登壇ネタで気になって調べたのだけど、動画を使ったプロモーションについて。
インターネットの黎明期と同じで、何でもできる夢ツールのように考えている人が沢山いるけど、動画も目的を明確にして作らないといけないって、誰か偉い人が言ってた。
考えるまでもなく、昔物が売れたのは、そもそもものがなかったから。何でも作ればよかった。これ、多分50年くらい前のこと。昔って言ってもそんなに昔じゃないね。
世の中に物が増えてくると、価格を気にしたり、機能の差が気になりだす人が増えるよね。でもまだその程度で済んでた。そもそも比較するほどの情報なんて誰も持ち合わせてなかった。精々、同じ街のあっちとこっちで売ってる店の値段を比べるくらい。でもこれ、25年くらい前の話。僕が大人になったばかりの頃はこんな感じだったと思う。
そこから考えると、変化は本当に目まぐるしくて、あっという間に世の中にはモノや情報が溢れ、価格や機能では売れなくなっちゃった。比較なんて一瞬だから、今この場で一番安い選択肢は何かがすく分かっちゃう。欲しいものが決まってるなら、一番安く買いたいって、大多数の人が思うよね。
いまでは、何故それを買うと良いのか、買ったらどう嬉しいのかまで、体験の共有ができるようなそんなプレゼンをしないと物なんて買わない。そもそもそんなに欲しがってないから。
でも、結局、それって本質的なことじゃない?そんなのも考えないまま物作りとか、文化を広めたいとか、まぁ、消費者なめすぎだと思うよ。how toばっかりの空っぽな情報をいくら集めても人には届かないし、見てもらっても何のアクションも期待できないよね。そして、ネットの怖いところは、もういいやって思われたら、その人には二度と情報が届けられないこと。
ま、そんなの関係ないからとにかくお前は作ればいいんだよ、的なお仕事はお断りしてるので関わらずに済んでるけど。いや、関わったら全力で回避してる、が正しいかな。一昨日来やがれ。